「J.S.バッハ ロ短調ミサ曲」演奏会
~ Harmony for JAPAN 仙台特別演奏会
演奏会概要
演奏会名 | 「J.S.バッハ ロ短調ミサ曲」演奏会 ~ Harmony for JAPAN 仙台特別演奏会 |
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日時 | 2016年3月27日(日) 開場:14時30分 開演:15時00分 |
会場 | 東北大学百周年記念会館 川内萩ホール |
出演 | 指揮:本山 秀毅 管弦楽:東京藝術大学バッハカンタータクラブOB オルガン:今井 奈緒子 独唱: 相澤 裕子〈ソプラノ1〉 佐藤 明子〈ソプラノ2〉 高山 圭子〈アルト〉 佐藤 淳一〈テノール〉 田代 和久〈バス〉 合唱:Harmony for JAPAN バッハ特別合唱団 合唱指導:佐藤 淳一・辻 秀幸・本山 秀毅 |
入場料 | 無料・要整理券 |
真に価値のある音楽
- 本山 秀毅
今回の演奏会には実に多くの人々の思いが結実している。中心になっているのは京都で「合唱に特化した被災地の支援活動」という目標を掲げた「Harmony for JAPAN」の活動に共鳴した人々の思いである。また仙台や福島、東京や関西を結ぶ多くの合唱人の連帯、そしてバッハをこよなく愛する器楽奏者の皆さんなど、演奏会の趣旨に共鳴した多くの思いがあってこそ、実現する演奏なのである。
「ロ短調ミサ」はプロテスタントの作曲家バッハが、より強く普遍性を備えたカトリックの典礼文をテキストとし、パロディの技法を取り込むことで彼の音楽の総決算となるべく創作された作品であることはよく知られている。
今回の演奏会は、その妥協することの出来ない合唱音楽の最高峰を課題として、単に一つのイベントを東北で行うだけではなく「真に価値のある音楽」を共有する時間を生み出したい、という強い思いに満ちている。制約の中でもなお、音楽と演奏の趣旨に共鳴した多くの思いと崇高な歌声がホールを満たす。まさに「稀有なひととき」になる予感がある。
実現に向けて力を尽くして下さる全ての皆さんに感謝申し上げると共に、一人でも多くの方にお聴きいただきたい演奏会である。
震災5年目の復活祭の日に
- 辻 秀幸
震災後5年を迎える2016年、我々は一つの大きな転換期を迎えようとしています。
この一般社団法人を立ち上げる際に代表の吉田氏と「取り敢えずは10年続けてそこでまた見直そう!」と話しあいました。つまり我々の計画の最初の折り返し地点が2016 年3月なのです!
我々にはバッハを全身全霊で愛する本山がいます。その彼を更に有効利用する術は、一つしか思い付きませんでした。「本山の指揮で仙台でロ短調の演奏会を実現させたい!」でした。理事たちの不安は実は私も同じでした。しかし、思いに寄り添って共に歩む時には無理やり突っ走る奴が居て初めて周りの方々が機能して下さると確信し、今本当に周りにご迷惑を掛けつつも実現出来る喜びで一杯です。
合唱団も全国から有志が揃いました。ソリストも東北中心にお願いする事が出来ました。オーケストラはなんと私がいつもお世話になっている芸大バッハカンタータクラブOB会有志の皆様が快くこの活動の主旨を酌んでご参加下さいました。事務局も京都を中心としてガッチリと私の我儘をサポートして下さいました。
東北大学百周年記念萩ホールの会場を押さえるに当たっては東北大学教授の末光眞希先生、東北学院大学教授の今井奈緒子先生、尚絅女学院教授の佐藤淳一先生他、本当に多くの皆様からのご支援ご鞭撻を賜りまして今回の運びと成りました。
日本の歴史は復興復活の歴史です。今回の大きな厳しい試練も決して例外にはさせません。音楽の父バッハの最高傑作にも大きな力を借りて、バッハの生まれ育った国でしっかりとその薫陶を受けた本山秀毅氏に託して、この震災5 年目の復活祭の日にこの演奏会を企画出来たことを、大いなる神に心から感謝しつつ我々はその日に備えたいと思います。
会場 東北大学百周年記念会館 川内萩ホール へのアクセス
〒980-8576 宮城県仙台市青葉区川内40 ・ 路線バス「東北大川内キャンパス・萩ホール前」下車、徒歩3分/「川内郵便局前」下車徒歩7分 ・ 地下鉄東西線「国際センター」駅下車、徒歩約5分/「川内」駅下車、徒歩約7分 ・ 仙台駅からタクシーで約10分チラシ
製作者・デザイン意図
二瓶晃 (同志社女子大学 学芸学部 情報メディア学科 助教)
仙台らしさを演出するため、若緑色をベースにし、アクセントとして春を期待させる「桜色」を入れています。
同心円状の線が幾重にも重なっているところはハーモニーを意味しています。
背景の水玉は川で撮影した水面の煌めきです。
復興への期待感が表せればと思います。